4 メガネのサイズ

第4回は、メガネのサイズについて説明していきます。
顔の大きさは人それぞれ。まったく同じ大きさの人はまずいないと思います。ですから、メガネも顔の大きさに合わせることが重要です。メガネのサイズと顔の大きさも、バランスよく合わせるための注意点がいくつもあるのです。また、掛け心地の面でもサイズはとても重要です。調整によってある程度は解決できますが、根本的にサイズが間違っているものを選んでしまってはうまく掛けていられなくなってしまう場合もあるほどなのです。さらに言えば、見え具合や視力の矯正にも影響を与えかねないので、十分注意してください。
それでは顔とメガネのサイズについて細かく見ていきましょう。

・メガネの横幅
顔幅とメガネの幅は1:1~0.9で、ほぼ同じと考えてください。メガネの横幅は顔幅とほぼ一緒か若干小さいくらいがちょうどいいサイズだといえます。顔幅に対してメガネが大きすぎたり小さすぎたりすると、せっかくのメガネフレームのデザインも台無しになってしまいます。また、メガネを掛けたときの印象も違和感のあるアンバランスなものになってしまいます。
特に注意したいのは、メガネのテンプル部分がこめかみにどのくらい接しているか、です。食い込むくらい強く当たる、離れすぎている、というのはNGです。これは掛け心地に関する問題で、こうした状態では、ずれ落ちてくる、安定しないといった問題が起きてきます。フレームによってはある程度の調整で解決できますが、前述のような場合は同じデザインのサイズ違いを探すか、別のメガネフレームを探したほうが無難でしょう。

・耳の後ろの掛かり
人の顔がそれぞれで違うように、耳の位置も違います。左右の耳の高さ、前後の位置も人によって違いがあるものなのです。ですから、メガネフレームを選ぶ場合も、テンプルの先の部分がどのくらい耳に掛かっているかをチェックする必要があります。
基本的に、テンプルの先の部分が曲がり始める位置は、耳の上の付け根になるように調整するものです。こうすることで掛けていてズレてこずに安定して掛けていられるようになります。
メガネを選ぶ時には実際に掛けてみるはずですので、掛けた際に耳の後ろを触って確かめてみましょう。メガネフレームのテンプル先端部分は耳の上の付け根に対してどうなっているでしょうか。耳にあまり掛からないような長さが足りない状態、逆に長すぎるということがないか確認して下さい。
これは掛け心地に関するとても重要な問題ですので、よくわからなければ、お店の人に購入前にしっかりとチェックしてもらいましょう。店によっては試しに調整して顔に合わせてくれることもありますので、しっかり確認してください。

・メガネ(レンズ)の縦の幅
メガネ(レンズ)の縦の幅は、眉頭から顎の先端までの長さの3分の1が顔に似合うサイズ。ただ、大きすぎるとメガネの下端のラインが鼻に近すぎて鼻が低く見えてしまったり、だらしない印象になってしまうので注意しましょう。


メガネフレームの横幅、縦幅、耳の掛かり(奥行き)。この三点がメガネのサイズにとって重要です。あなたの顔と合わせてみた時、この三点がクリアされていればメガネのサイズはほぼ問題ないと思われます。
メガネのサイズはデザイン上の問題も左右しますが、掛け心地にもっとも影響を与えてしまいます。せっかくお気に入りのデザインのメガネフレームを見つけても、違和感のある掛け心地では掛け続けていられません。もちろん掛け心地にも好みがありますが、しっかりと掛けていられる自分にあったサイズを選ぶことが大切です。おおまかなサイズが合っていれば、細かい調整はメガネ屋さんがやってくれます。
今回はここまで。次回は顔を大まかにタイプ別し、その顔の形に似合うオススメのメガネの選び方を紹介していきます。

→ 5 顔別のオススメメガネ